テンプレートが生まれる理由──書き手の迷いを減らす
講座も終盤に差しかかってきたこの段階で、テンプレートやフレーズを必要なだけ一気に紹介します。
テンプレとかフレーズって、ただのマニュアルやノウハウで悪じゃないの?
と思うかもしれませんが、ここまで学んできたセールスライティングの本質や心理トリガーを押さえたうえでテンプレを使うと、圧倒的に差がつく文章を書けるようになります。
逆に、本質を抑えずに表面だけ捉えてテンプレを使用するから、なんかつまんない文章になるわけです。
ゼロから全て考えるより“型”を持つほうが自由になる──“骨格”があればオリジナルが光る
セールスライティングの初心者がまず直面するのは、「いざ書こうとするとどこから手をつければいいかわからない」という不安なはず。
ヘッドラインやリード、ボディ、クロージングと書き進める際に、全パーツの配置や論理を0から考えるのは大変です。
そこに役立つのがテンプレートなわけです。
- どんな順番で読者に何を提示すればいいか
- どの段階で数字や証拠を盛り込むか
こうした基本プロセスを先に決めておけば、“文章の骨格”がズレにくい。
型を使ったら創造性のない陳腐な文章になるのでは?
という不安もあるとは思いますが、安心してください。実際は逆です。
骨格がしっかりあるからこそ、書くときに細部の事例や具体表現に集中できるので、“書きたいこと”を自由に乗せやすくなるんですね。
今すぐ行動!タスク
- あなたが最近書いた文章があれば、一度どのような構成で書かれているか箇条書きにしてみてください。
- 「Attention」「Body」などに分解してみると、どこがふわふわしているか発見できるかもしれません。そこでテンプレを使うと抜け漏れを防ぎやすくなります。
テンプレを“ただ真似る”だけで終わってはいけない──自分色を足せば唯一無二の財産に
一方で、「テンプレートを学んだけどうまく成果が出ない。成果につながっている気がしない。」みたいな声はよく聞きます。
原因は、“型”だけをなぞって中身を必要な文章で埋めていないことがほとんど。
- AIDMAならAttentionやInterest、Desireといったステップがある
- でも実際の文章では、どんな数字や読者の悩みを入れるかはリサーチしないと見えてこない
“テンプレはあくまで骨格”という視点が抜け落ちると、説得力の薄い文章ができあがる。
結局、読者リサーチや数字・体験談の具体化をしてこそ、テンプレが“強い文章”を生み出す土台になるわけです。
イメージとしては、「リサーチした内容や体験や数字を洗い出してから、必要な箇所に散りばめていく」と言ったら分かりやすいでしょうか。だからリサーチなどがとても重要になるんですよね。
今すぐ行動!タスク
- テンプレで書いた文章の各パートに、読者リサーチの結果や具体的数字をしっかり入れているかチェックしてみてください。
- もし抽象的な表現ばかりなら、実例やエピソードを最低1つずつ追加して読み応えのある文章にしましょう。
基本テンプレート3種

ここでは、“大定番”と言われる3つのテンプレートを改めて紹介します。
「AIDMA」「PAS」「ストーリーテリング型」の3種を押さえておけば、長文・短文・SNSなど、セールスをするときならいつでも応用が利きます。逆にこの3つを自分のものにして、そのあと自分流のアレンジをする以外に近道はありません。
心理モデルとしても紹介したAIDMA・PASですが、別の切り口からも理解しておくとより強いです。
AIDMA型──王道の流れを現代にどう当てはめるか
AIDMAはセールスライティングで最も有名な購買心理モデルの一つです。
最強のテンプレとも名高いですが、ぶっちゃけ「そのまま」使っても効果があるかは微妙。
ですが、今売れまくっているレターはAIDMAをアレンジしているものが非常に多いので、避けては通れないのがAIDMAです。
- Attention(注意)
- Interest(興味)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
これをWebやSNS向けに少し噛み砕いてみると、こんな形になるでしょう。
- Attention
- ヘッドラインや冒頭で読者の目を引く
- 「◯日で痩せた?」「実はあなた◯◯で損してませんか?」など
- Interest
- リード部分で読者の悩みや理想を示し、共感・興味を喚起
- 「こんな経験ありませんか?」と具体的に書くと良い
- Desire
- ボディで“メリット・証拠・数字”を展開し、欲求を高める
- 体験談やお客様の声もここ
- Memory
- 印象づけ。再度メリットを要約したり、象徴的フレーズを繰り返して読者の心に刻む
- Action
- CTA(申し込みボタンなど)とオファー
- 保証や特典で最後の迷いを消す
たとえばSNS投稿なら、この流れをコンパクトに5行程度にしてもいい。
LPやメルマガなら少しずつパートを膨らませて、詳しく書くと没入感や心理的なバランスが良くなります。
今すぐ行動!タスク
- AIDMAを使って、既存の文章をもう一度書き直してみてください。
- 「Attention(注目)パートはちゃんと強い見出しで興味を引いているか?」「Memoryで再度要点をまとめているか?」など、チェックしながら修正してみましょう。
PAS型──問題提起を強めて短期成約を狙う
PASは「Problem→Agitate→Solution」というシンプルな購買心理パターン。
もちろんセールス時に非常に役立つテンプレートですが、PASは「セールス以外の領域」でも問題解決に非常に役立ちます。
また、シンプルな構成なのでとても使いやすいのでおすすめです。
- Problem(問題)
- Agitate(問題を深掘り/煽る)
- Solution(解決策)
Problemで読者が抱える課題を突き、“それを放置するとこんな危険が…”とAgitateで煽り、“でも大丈夫”とSolutionで解決策を示す流れが、短時間で興味→不安→安心→購入のステップを踏ませるのに向いています。
SNSの短文や広告など、即座に興味を引いて“今すぐ解決”を売り込む場面で活躍しやすいテンプレです。
ですが、「煽りすぎて読者が嫌悪感を持たないか?」に注意して、短くても裏付けや実例を示すとかしないと、説得力がなくなってしまうので使い方次第です。
今すぐ行動!タスク
- SNSの投稿やブログなどでPAS型を試してみましょう。
- 問題を提示→問題を放置する恐怖を煽る→商品で解決…の順で3〜4行にまとめると、短文でも成約率が高まりやすいはずです。
ストーリーテリング型──物語仕立ての最強テンプレ
そしておそらく最も人の心を動かし、行動をさせてきたテンプレートが「ストーリーテリング」です。
第6章で見た“名作コピー”の多くは、実はストーリーテリングを軸にしています。
物語は読者の感情を引き込みやすく、最後まで読ませる力があるのが強み。
また、売り込み感が薄れるので、警戒心を解きやすいのも強みです。
ざっくりした構成例
- 序章:現状 or 人物設定
- 問題・挫折:こんな失敗や苦労があった
- 転機:ある方法やキッカケに出会う
- 逆転劇:一気に成果を出したり、周りをあっと驚かせる
- 読者へのオファー:「これ、あなたも再現できますよ」と招く
最初に“自分はダメだった”と描いてから後半で大きく成功する展開が多いのは、“ギャップ”に読者が強く惹きつけられるから。
読者自身も“最初はダメでも私も成功できるかも”と期待を抱くわけですね。
ちなみに、ストーリーテリングの中でもよく使われる「神話の法則(ヒーローズジャーニー)」も紹介しておきます。
「あのレターってまんまこれじゃん(笑)」みたいなのがあると思います。
- 日常世界
主人公が普段の生活を送っている(ここがマイナスだとなお良い) - 冒険への呼びかけ
非日常への誘いや危機が到来、冒険のはじまりを示す。 - 冒険の拒絶
恐れや迷いから、一度は冒険へ踏み出すことを拒む。 - 賢者(導き手)との出会い
主人公を導き、助言や特殊な能力を与える存在と出会う。 - 第一の関門突破
冒険が始まり、未知の世界に足を踏み入れる。 - 試練・仲間・敵との出会い
数々の課題や対立を通じて、主人公は成長し、仲間や敵との関係性がはっきりする。 - 最も奥深い洞窟への接近
物語の核心となる場所や状況へ向かい、さらなる困難が待ち受ける。 - 最大の試練
主人公が最大級の危機に直面し、死戦をこえて復活する。 - 報酬
最大の試練を乗り越えた対価として大きな成果を得る。 - 帰路
元の世界に戻るための旅がはじまる。 - 復活
最後の大きな試練や対決があり、主人公が本当の意味で進化する。 - 秘宝を持って帰還
成長した主人公が、得た力を日常世界に持ち帰り、周囲に恩恵をもたらす。
たとえば9で終わっても良いですし、書きづらいな〜みたいなところは省いてもOKです。
結構使いやすいと思います。
今すぐ行動!タスク
- 短めのストーリーを5段階に分けて箇条書きで書いてみてください。
- 1)最初はダメだった 2)決定的な問題に直面 3)転機 4)劇的な変化 5)読者へのメッセージ
- これだけでも投稿やブログ、LPの大枠ができあがり、物語がある分読者を飽きさせにくくなります。
フレーズ辞典:各パートで使いやすい言い回し
次に、テンプレよりさらに具体的なフレーズを紹介します。
ここでは「ヘッドライン・リード」「ボディ」「クロージング・オファー」の3パートに分けた例文を示しますので、あなたの文章で“使えそう”なものを必要に応じてピックアップしてみてください。
ヘッドライン・リードで目を止めるフレーズ──読者が思わず「もっと知りたい!」となる
- 「あなたは◯◯をしていませんか?」
端的な疑問形で読者の注意を惹く。英語教材コピーのように使える。
- 「◯日で△kg減。信じられないならスルー推奨です」
数字を提示しつつ“疑いOK(スルー推奨)”と言うと興味を引きやすい
- 「バカにされた私が、ほんの◯週間で周りをあっと言わせた話」
ピアノ広告的な“嘲笑→逆転”パターン
- 「同じ時期に始めたSNS、いまや◯倍の差…。原因は何?」
WSJ風に“2人の差”を描く
- 「まだ◯◯してないなら、正直ヤバいかも」
Problem提起による不安喚起
今すぐ行動!タスク
- 書きたい内容に合いそうなヘッドライン・リード用フレーズを1つ選び、文章の冒頭を再構成してみましょう。
- “数字・疑問・逆転劇・不安提起”など、どれが一番響きそうか読者像に合わせてみてください。
ボディでメリット・証拠を提示するフレーズ──購買を後押しする“説得力”を一気に高める
- 「実際、この方法で△名が成果を出しており、平均◯日で◆◆を達成しています」
社会的証明+数字で説得力(ちゃんと証拠も出しましょう)
- 「ここが他社と決定的に違う点です:◯◯…」
差別化を端的に示す(他社を貶めるのはNGです)
- 「私自身も本当に変わりました。たとえば…」
自分のビフォーアフターや体験談
- 「もしあなたが◯◯に悩んでいるなら、これが最適な解決策。なぜなら…」
具体的根拠を2〜3行で説明
- 「数字で見ても明らか。◯ヶ月で▲万円増収、××が△倍……これはあなたにも再現可能です」
数字を具体的に挙げてイメージしやすく。読者もできると伝える。
今すぐ行動!タスク
- あなたの文章の“ボディ”部分に“数字・証拠・他社比較”などを盛り込めるスペースがないか探してください。
- もし抽象的な表現に偏っているなら、上記フレーズを参考に“具体例”や“比較”を強化しましょう。
クロージングとオファー提示で行動を促すフレーズ──最後の決断を優しく背中押し
- 「今なら先着◯名に限り、特典を追加。」
限定性を前面に出す
- 「リスクはありません。◯日以内は返金OKなので実質ノーリスク」
リスクリバーサルで安心感。
- 「これまで△名が挑戦し、継続率は◯%。」
社会的証明+簡単そうな雰囲気
- 「少しでも気になるなら、まずはここから。あなたの◯◯(悪い現状)がきっと変わるはず」
迷っている読者の背中を押す文言
- 「購入するかどうかは自由です。ただ、同じ時間を使うなら結果を出す道を選びませんか?」
選択権を読者に委ねつつ、行動しないリスクを暗示
今すぐ行動!タスク
- あなたのセールスの最後で、読者にどんな形で行動を促しているか確認してみましょう。
- 上記のフレーズを1つでも加えることで、“今すぐやってみようかな”という意識を強められないか検討してください。
応用テンプレート──型を組み合わせてさらに強力に
ここまで紹介した3つの基本テンプレと各フレーズはそれだけでも十分使えますが、もう少し応用パターンも紹介します。
商品やターゲットの特性に合わせて“組み合わせ”を変えると、さらなる効果が狙えるだけじゃなく、商品(あなた)らしさも出せるようになります。
ベーシック型×ストーリーのミックス──退屈さを消し“読み進めたくなる”効果
AIDMAの流れ(Attention→Interest→Desire→Memory→Action)をベースにしつつ、“逆転ストーリー”を冒頭に盛り込むイメージです。
こんな感じです。
- Attention:笑われるor失敗するエピソードで読者の目を止める
- Interest:読者の悩みも似ていると共感
- Desire:具体的数字やメリットを提示
- Memory:物語の結末を印象的に繰り返す
- Action:保証や特典付きのオファーでCTA
読者は物語を追いながら、AIDMAの段階を自然に踏むので“最後まで読み進めやすい”という相乗効果が狙えます。
今すぐ行動!タスク
- AIDMAに“物語要素”を加える構成を考えてみてください。
- 1)最初のAttentionで“ネガティブ逆転ストーリー”の序章、2)Interestで読者との共感…など、章ごとに何を書くかを箇条書きにすると組みやすいです。
“価格先出し型”×PASの強烈コンボ──「なんでこの金額?」と興味を引き裂く
高単価商品を短文で売るときなどに有効なのがPAS(Problem→Agitate→Solution)+価格先出し。
- Problem, Agitateで不安を植え付け、Solutionへ行く段階で「実はこれ、◯万円なんです」と先に価格をぶつける
- 読者は「え、高いな。いやでも理由だけでも聞いておきたい」と続きを読まずにいられない
あとはその理由をコンパクトに説明し、「だからこそ私の商品は価値があります」と落とし込めば、短文でも納得までこぎつけられます。
ですが、本当に価格の根拠を説明できないと「やっぱ高すぎるわ」と離脱されるリスクもあるので要注意。
商品に自信があって、ちゃんと理由を説明できるならめちゃくちゃ良い方法です。
今すぐ行動!タスク
- もし高額商品を短い文字数で売りたいなら、PAS型のSolutionパートに“価格先出し”を盛り込み、理由を続ける流れを作ってみてください。
- 「この値段に驚くでしょうが、こういう背景があって…」としっかり伝え、読者の“高!”から、“なるほど”を生む構成に挑戦してみてください。
短文セールスにストーリーテリングを凝縮──少ない文字で感情を爆発させる秘伝
ストーリーテリングは長文のイメージですが、SNSなどで二行三行で逆転劇を作ることも可能。
- 1行目:「SNSを半年やっても月100円でした」
- 2行目:「でもある日、◯を学んだら1か月で15万円!」
- 3行目:「もし同じ悩みなら、こちらが役立つかも→リンク」
超短いですが、“失敗→成功”の流れを端的に描写できます。
読者は「え、マジで?」「詳しく知りたい」と思ったら、少なくともリンク先には飛んでくれるはず。
今すぐ行動!タスク
- SNSの投稿向けに、3行程度の物語を書けないか試してみてください。
- 1)失敗 2)転機&成功 3)読者へのオファー、という極小ストーリーで興味を引き、リンクやCTAへ誘導する構成を試してみてください。
“使いこなし”のポイント──テンプレから卒業するまで
テンプレやフレーズを紹介しましたが、最終的にはそれを自然に使いこなし、自分独自の書き方ができるようになることが理想です。
当然と言えば当然ですが、ありきたりな文章に惹かれる人間はいません。AIの発展でさらに顕著になってきましたね。
そして売れるレターは残念ながら、テンプレやフレーズをそのまま使ってはいません。
だからこそ、テンプレ・フレーズを使いまくって自分のものにする必要があるんですね。
なのでここでは使いこなしのコツをまとめます。
テンプレがあればすべて解決…ではなく“練習の場”と捉える
テンプレは魔法の杖ではなく、あくまで“文章の骨組み”を作る道具です。
本当に読者を動かすには、読者のリアルな状況をリサーチし、そこに数字・事例を当てはめる工程は面倒ですが欠かせません。だからこそ差が付くポイントでもあります。
- 空っぽのAIDMAやPASを埋めても、“それっぽいけど誰も動かない文章”になるだけ
- リサーチで集めたデータや体験談を的確に挿入してこそ“本当に売れるレター”に成長
テンプレで書いた文章を見直して、「読者情報」や「具体例」「数字」が入っているか再チェックするのを習慣にしてください。
今すぐ行動!タスク
- テンプレを使って仕上げた文章を改めて読み返し、「読者視点の具体例や数字がどこに入っているか」をリスト化してみてください。
- もしあまり入っていないなら、最低でも1〜2つは追加するよう修正してください。
書いてみてデータを取り、ABテストで最適化──実践と分析が“稼げるコピー”を形に
セールスライティングは“書きっぱなし”で終わるものではなく、実際に公開してデータを検証してからがスタートとも言えます。
- CTR(クリック率)やCVR(成約率)などを測って、どこを変えれば改善するか確認
- 同じ商品でも複数パターンのテンプレを試し、読者の反応を比較する
特にメルマガやSNS投稿は、ABテストが気軽にできるため、思い切って2種類のヘッドラインやストーリーを用意して試すだけで「どちらの型が自分の読者には刺さるか」が見えてきます。
“テンプレを使った→結果を見る→ちょっと変える”を繰り返すうちに、もうテンプレを意識しなくても自然に読者を誘導できる“自分流の型”が作れるようになります。
今すぐ行動!タスク
- ABテストをしたことがない人は、ヘッドライン(タイトル)だけでも2パターン用意してメルマガ配信やSNSの投稿で試してみてください。
- データを見れば、読者がどんな文言に興味を示すかが数値でわかり、テンプレの修正ポイントが具体的に見えてくるはず。
テンプレを超え、自分流の“売れる型”を作る──最終的には“自分オリジナル”が最強
書き慣れてくると、AIDMAやPASなどを混ぜ合わせたり、一部をカットしたりしてオリジナルの型を生み出せるようになります。
- 例:AIDMA+ストーリー+価格先出しで特定の読者には一番刺さる形を探す
- 「私のターゲットは時短重視だからDesireパートで時間効率が分かる数字を全面に出そう」などリアルなカスタマイズ
こうした“自分流の型”を確立すれば、新しい文章を書くたびに迷うことが激減し、“完成度”をどんどん高められます。
いわば“テンプレの卒業”です。守破離の破離です。
しかし、その境地に至るためには、まず“複数テンプレをしっかり試し、ABテストで結果を見る”という工程が必須になります。
今すぐ行動!タスク
- もし複数のテンプレを使い始めて慣れてきたら、自分に合った型をメモしてみてください。
- 「最初は数字で注目→次にストーリー→途中で価格を先出し→最後に保証」など独自の流れを箇条書き化し、それを“自分の黄金パターン”として書き出すと次回以降も再利用しやすくなります。
まとめ
いよいよ8章を残すのみとなりましたが、ここで紹介したテンプレやフレーズ集を取り入れるだけでも、セールスライティングの効果・効率はかなり上がります。
テンプレとフレーズは“構成の混乱”をなくす道具
第7章では、AIDMAやPAS、ストーリーテリングといった基本テンプレに加え、ヘッドライン・ボディ・クロージングそれぞれで使えるフレーズを一覧にしました。
これらは“書く順番が曖昧で迷子”になりがちな状態を救ってくれます。
- あらかじめ骨格がある
⇒ 書き手は抜け漏れなく要素を埋められる
- フレーズ集がある
⇒ 表現に困ったときのヒントになる
もちろん、読者リサーチを怠ると強い文章にはならないという点は、再度強調しておきますが、テンプレとフレーズを愚直に実践するだけでも7割のレターよりは良いレターが書けると思ってください。
使いこなしの要点は“読者データ”と“ABテスト”──数字を武器に強化していく
“テンプレに沿って書いて終わり”ではなく、実際に公開してデータ(クリック率・成約率など)を測り、ABテストでどのパーツが機能しているかを検証するステップは面倒ですが欠かせない、というか欠かしてはいけないです。
- 同じ商品で複数テンプレを試す→どれがCVR高いかを見る
- ヘッドラインのパターンを変えて開封率を比較する
- ボディの構成を少し変更して離脱率を比べる
こうした試行錯誤の中で、徐々に“自分だけの黄金パターン”が形成され、もうテンプレを意識しなくても自然に売れる文章が書けるようになるわけです。
次章へ:完成後こそがスタート──本当のPDCA
テンプレやフレーズを使って一度は書き上げても、それはゴールではなくスタートに過ぎません。
第8章では、完成後の改善サイクルについて解説します。
- 公開後にどのように数値を見て修正するか
- 競合の動きにどう対応するか
- リライトする際の考え方
など、“書き上げたコピーをさらに強化”するフェーズに行きます。
セールスライティングは何度も書き直してこそ本領発揮。
“書き上げたあとの進め方”をしっかりお伝えするので、ぜひ最後まで読み進めてください。
